キラリと光るキラっ人さん

キラっ人さん紹介

「女性だから」と壁を作らないことで、多くのことが見えてくる。自分が見て感じることを仕事に活かしていきたい

  • 阿部 仁美さん(株式会社東邦銀行)
  • あべひとみ
  • 株式会社東邦銀行 郡山営業部 融資課 調査役

「総合職」として入行して10年。通勤中の坂道で運動不足を解消、銀行が推奨する「19時には業務終了」を守れるように仕事を段取り、効率よく時間を使って人生を楽しんでいる。長期休暇には国内各地へ旅行をする行動派。

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生活する上でなくてはならない「仕事」をしたい

 就職を考えたとき「生活する上でなくてはならないもの」に関わりたいと考え、ふと思いついたのが銀行でした。「お金」は、人が生きていく上で必ず必要なものです。地元の福島県内で働きたかったこともあり、小さな頃から口座をもっていた当行への就職を希望しました。大学では「地域」に関わる勉強をしていたので、地元の活性化に関わっている当行の姿勢にも魅力を感じました。
 入行後しばらく窓口の後方事務に関わってきました。預金関係の事務から融資関係に係替えになり、それからは融資業務に長く携わっています。現在は、法人向けの融資を担当しています。

女性だから聞きやすいこともある

 融資の際には決算書を見せていただいて、財務内容を判断するとともに、実際にヒアリングしながら、まずは自分自身の視点で判断をしていきます。それらを稟議書にまとめて各審査部門、上司に提出し、最終的な判断はチームで行います。
 お客様とリレーションを深めることで、見えてくることが多くあります。数字ももちろん大事ですが、「自分がどう感じるか」を大事にしたいと思っています。
 仕事をする上で女性であることを意識することはないのですが、車など男性の方が詳しい分野は確実にあります。そこはもう最初から「すみません、全く分からなくて」と正直に申し出るようにしてきました。そうするとほとんどの方は、ご自身の仕事内容について熱意をもって丁寧に教えてくださいます。最終的には、男性の担当者よりも情報をキャッチできるということもありました。最初から「男性と同じように扱ってほしい」という立場をとると自分で壁を作ってしまうだけです。場面に応じた柔軟性を大切にしたいと思っています。

楽をするだけが楽しみではない

 仕事を通して多くのことを教えていただけることが、この仕事の醍醐味です。そういったお客様とのやりとりの中で想いをしっかり受け止め、力になりたいという情熱を私なりに持つことが大切なのではないかなと思います。なによりうれしいのは、苦労しご融資が決まったお客様に「ありがとう」と言われた瞬間です。月並みかも知れませんが、「ありがとう」の言葉は何よりの励みになります。楽をするだけが楽しみではありません。苦労したからこそ、それを超えたときの喜びや、得られる達成感はかけがえのないものです。一生懸命やることによってこそ得られる「楽しみ」を見つける努力を私は心がけています。

ステップアップは環境に合わせて

 現在の役職である調査役は、一般企業的には係長クラスのポジションです。職場の上司からの推薦をもらい試験を受けて昇進します。声をかけてもらったとき、仕事ぶりを見ていただいていたことがうれしく、ありがたく受け止めました。
 今後のキャリアについては、正直なところ、まだイメージできていません。これまで同様、お客様や仕事を教えてくれた上司の方と向き合いながら、一つひとつの仕事をきちんとこなしていこうと思います。また、これから先は結婚や出産、育児を経験してみたいので、実際にその環境になったときに自分がどう感じるのかは分かりませんが、当行では制度は充実していますし、活用する方も増えてきているので、仕事と両立させていくことは可能なのかなと思っています。(2016年2月取材)

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