キラリと光るキラっ人さん

キラっ人さん紹介

最初は誰でも育児初心者。育休で父親業のコツを身につけて職場復帰

  • 新田 喜章さん(福島コンピューターシステム株式会社)
  • にったよしあき
  • 福島コンピューターシステム株式会社 ICTソリューション事業部

1994年郡山市生まれ。会津大学コンピュータ理工学部卒業後、2016年にSEとして福島コンピューターシステム株式会社に入社。2019年7月に第一子の娘が誕生し、1ヵ月の育児休業を取得した。

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総務担当者の声と市の事業が後押しに

 今年8月に育休を取得しました。自分が仕事と育児で同時に大きな負荷が掛かると気持ちが沈んでしまいそうなタイプだったこと、また、同僚でもある妻が初めての出産で不安そうにしていたこともあり、当初は1年くらい育休を取って「平和な時間」を過ごしたいと思っていました。
 軽い気持ちで総務担当者に相談したところ「ぜひ取得してみたら」と勧められましたが、社内でのキャリアが途切れてしまうことなども考え、最終的に1ヵ月だけ取得することにしました。郡山市は男性従業員が育休を取得して職場に復職した場合、奨励金が支給される「育パパサポート奨励事業」があるので、金銭的な部分での不安はなく妻も納得してくれました。
 出産直後は、妻にきちんと身体を休めてもらいたかったので、1ヵ月ほど実家にいてもらい、自宅に戻ってきた2ヵ月目から私も休みを取ることにしました。私が食事づくりに自信がなかったことや、ちょうど手が離せない業務があったことなども、妻に里帰りしてもらった理由です。

「育児だけしているから楽」ではないと実感できた

 出産後から子どもは妻が母乳で育てているので、授乳と食事づくり以外はなんでも参加するようにしています。授乳後にゲップを出したり、オムツ交換などは、何度かこなすうちにコツを覚えることができました。それでも育休中に娘に血便が出るなど様々なトラブルもあり、病院に連れていったり、あたふたしながら向き合ってきました。時々、専業主婦の妻に仕事が忙しい夫が「家で育児だけしてればいいから楽だよね」と言うことがあると聞きますが、その育児が、どれほどストレスがかかるのか身に染みて感じました。私を含めて三人の子どもを育ててくれた実母が、「最初の子の時は精神的にとても大変だった」と昔を振り返っていたのを思い出しました。
 仕事に復帰する前に育児に慣れることができたこと、そしてなにより娘の成長する過程を見ることができたのが大きな収穫です。妻からも「すごく助かりました」と言葉をかけられました。

効率良く「いい仕事」をして早く家に帰りたい

 しばらく職場を離れていると、「そろそろ仕事がしたい」と思うようになりました。育休取得前は「男のくせに育休なんて」と誰かに言われるのではないかと思ったりもしていましたが、みんなが娘の様子を聞いてくれるなど職場復帰を歓迎してくれて、取り越し苦労に終わりました。
 まだ父親としては初心者なので、関わり方が上手くできずに娘を泣かせてしまい、妻に怒られてしまうこともあります。「子を守る母には敵わない」と思うこともあるのですが、家庭では妻と娘のことを第一に考えて、これからも子育てを頑張っていくつもりです。「効率よく、いい仕事」をして妻と娘が待っている家に早く帰りたいですし、こんなに良くしてくれる会社のために、もっと自分も役に立ちたいと自然と思うようになりました。私にとって、育休は「ライフワークシナジー」を実現する大きなきっかけになりました。もし育休の取得を迷っている男性社員がいたら、積極的に相談に乗って、「ぜひ取ってみたら」と勧めていきたいですね。
(2019年10月取材)

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