キラリと光るキラっ人さん

キラっ人さん応援企業・団体紹介

男女ではなく一人の人間として活躍できる環境で 60年前から女性がバリバリ活躍している会社です

  • タカラ印刷株式会社

今回お話をうかがった方
営業部 部長 
兼伝わるデザイン研究室長
佐々木 まゆみ(ささき まゆみ)さん

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平成25年度内閣府「女性のチャレンジ賞」特別部門賞を受賞

 タカラ印刷は、お客様のニーズに応えるべく企画からデザイン・印刷・製本・発送までをトータルで取り組む会社です。ひと口に印刷と言っても仕事は多岐にわたります。弊社は、3つの柱を掲げています。その1つが「伝わるデザイン研究室」です。内容は、いわゆる商業印刷です。お客様の魅力、独自性などをエンドユーザーまでしっかり伝える、ものづくりをしていく研究室です。2つ目が医療機器や医薬品などに添付する文書を制作する「メディカル事業部」です。高度な品質要求を満たすために国際規格ISO9001を取得して取り組んでいます。3つ目が「IT事業部」です。ホームページの制作やアンケートの集計業務などを行っています。従業員数は50名。従業員数は6対4で女性が多く、女性管理職比率は67%です(平成25年1月現在)。アベノミクスの成長戦略で打ち出された柱の1つである「企業などで『指導的地位に占める女性の割合を平成32年までに30%程度にする』」を、すでに達成していたことから平成25年度「女性のチャレンジ賞※」特別部門賞を受賞しました。

なぜ女性が活躍できるのか…

 受賞理由を簡単にお話しますと、1995年に開催された第4回世界女性会議(北京会議)に役員を参加させ、そこで学んだ企業における女性起用・能力開発について積極的に取り組み、長年にわたり性別にとらわれない人材活用をしていること。社員研修の機会均等やパートタイマーの正社員登用、女性社員をパートタイマーのまま管理職に登用するなどの取り組みの結果、平成22年には、女性管理職比率が57%になるなど、女性の登用に目覚ましい成果を上げているなどがあります。
 では、いつからそうなったのか…。受賞を機に改めて私たちも考えてみました。結論から申しますと、社長の着眼点が社員の「人間の力」にあったことに尽きます。それでは社長は、いつそのような着眼点を持つようになったのか…。話は、創業当時まで遡ります。初代社長が体調を崩し、現相談役の林シゲ子が会社の切り盛りをせざるを得なくなった時期がありました。仕事、看病、子育てと八面六臂の働きで会社を支える現相談役を見て「仕事って男も女も関係ない。大切なのは人間の力なんだ」と思うようになったのだそうです。以来、男女不問。パートタイマーも外注スタッフも一つのご縁と大切にやりとりする間に、パートタイマーから正社員、パートタイマーのまま管理職に就くなど頼もしい戦力となる人材が育ち、共に会社を発展させてきました。人事異動についても、社長は「そのポストにふさわしい人材が女性だっただけ」と言い切ります。ですからこれは、61年間脈々と受け継がれてきた「社風」なんだと思います。

家族を最優先に働けるよう、互いを思いやりながら働く

 人間を大切にする心は、企業理念「社員の幸せのために変化し進化します」と、経営方針「新たな価値を創造します」「社員とその家族を大切にします」「地域社会が豊かになるべく貢献します」に明文化されています。今、私たちは、家族の健康と子どもの学校行事などを最優先できるよう、互いを思いやり融通しながら仕事をしています。実は、受賞してからというもの女性が活躍する会社として全国から見学に来られる方が増えました。ある時、「急に子どもが熱を出したときも休めますか」と質問されたことがありました。「もちろん休めますよ。空いた穴は、やりくりして埋めます。」と答えました。入学式や卒業式など節目の大切な日も部署ごとに働きかけて休んでもらっていること、それぞれの安堵と喜びが、会社と日々の仕事のモチベーションになっていくことも伝えました。

チャンスも責任も平等 それぞれの部署でのびのび仕事をしています

 弊社は、チャンスも責任も平等です。登用制度も研修・教育機会も均等です。社員が目標とする社内ロールモデルと同じ仕事ができるようになったら、それを他の社員に教えることで評価がアップする「成長支援制度」もあります。これは、人事考課の代わりに社員の成長を支援する仕組みとして取り入れています。やりたいことを発信すれば、やらせてもらえる環境も整っています。制作部門で「ユニバーサルデザインの知識を深めたい」という声が上がれば、上司が汲み取り稟議書を上げて通します。営業部署も半分は女性です。今回の受賞を機に、女性の視点で企画・デザイン・制作を行う女子だけのプロジェクト「オンナゴコロ♡ユニット」も立ち上げました。平成28年1月に入社した女性社員も頼もしい限りです。印刷機オペレーターとして活躍しています。実は弊社では、これまで部署間の異動はありませんでした。しかし、やる気満々にそれぞれの部署でのびのびと働く姿を見て、固定化せず異動も行う方向で検討しています。多様な経験を積めば仕事の幅が広がりますからね。異動が個々の潜在能力を引き出すきっかけになるかもしれませんし、新たな適材適所の発見になるかもしれません。何よりも社内のコミュニケーションを深め、社員同士よく分かることが互いを思いやる弊社のスピリットに繋がっていきます。

共働きのイクメンが増えています。 制度を磨きあげてさらに良いものに

 直近の課題は、制度の磨き上げです。弊社は、産前産後休業や育児休業の制度はあっても、まだ利用されることなく現在に至っています。一方で共働きのイクメンが増えています。夫婦で家事を分担して交替で学童保育に子どもを迎えに行ったり、病気の子どもの看病をしたり…一生懸命な姿に私たちも励まされています。これから先、避けて通れない問題として介護もあります。そうした中で女性も男性も長く働ける会社であり続けられるように、従業員数が増えてもそうあり続けられるように、現在の仕組みを汎用性のあるより良いものに整えていきたいと考えています。ただ、ガチガチにしてしまうと、これまで許されていたことが出来なくなってしまうことも無きにしもあらず。やはりそこは慎重に、「寛容」をキーワードに進めていきたいと思っています。(2016年1月取材)

※女性のチャレンジ賞 
起業、NPO法人での活動、地域活動等にチャレンジすることで輝いている女性個人、女性団体、グループ及びそのようなチャレンジを支援する団体・グループを顕彰し、チャレンジの身近なモデルを示すことによって男女共同参画社会の実現のための機運を高めることを目的に平成16年度から実施されている内閣府特命担当大臣(男女共同参画)表彰。平成25年度は「女性活躍企業リーダー」が特別部門とされ、タカラ印刷株式会社代表取締役 林克重氏が受賞した。

基本情報
事業内容
商業印刷、医療用印刷、HP制作・アンケート集計等
企業名
タカラ印刷株式会社
創業
1954年
所在地
〒960-8141 福島県福島市渡利字絵馬平86-9
TEL
024-526-4303
FAX
024-526-4302
代表者
代表取締役 林 克重
従業員数
50名
URL
http://www.takara.inaka.co.jp/

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