キラリと光るキラっ人さん

キラっ人さん応援企業・団体紹介

制度の周知などを行う専門部署を設置。「イクまご休暇」や「事業所内保育施設」など他に先駆けた内容も運用中

  • 株式会社東邦銀行

今回お話をうかがった方
人事部 職員活躍推進室長
兼パートナー支援室長
戸田 満紀子(とだ まきこ)さん

人事部内に「職員活躍推進室」を新設

 東邦銀行は「人を大事に」を経営方針の大きな柱にしています。「人を大事に」するために、全従業員が働きやすい環境の整備を進めてきました。その取り組みのひとつが女性活躍推進です。2009年には、行内横断的な女性活躍推進プロジェクト「ハートフルスマイル」をスタート。職場環境・人事制度・営業戦略など多角的なテーマについて話し合い、役員に対する積極的な提案を行ってきました。
 2015年3月には人事部内に「職員活躍推進室」を設置しました。この部署では、適材適所の考え方に基づいた「多様な働き方(ダイバーシティ)」や「仕事と家庭の両立(ワーク・ライフ・バランス)」のさらなる充実を目指し、さまざまな制度の周知をはじめ、一人ひとりがより活躍できるような支援を行っています。

年次有給休暇の未取得分を「イクまご休暇」に

 2015年4月には、いくつかの制度拡充がありました。例えば、年次有給休暇の未取得分を一定の条件で利用できる「積立特別休暇」です。これまでは最大60日だった積立日数の限度を、一気に120日まで延長。また「私傷病」「ボランティア」にのみ限定されていた要件に「介護」や「育児」「イクまご」(孫の育児)を追加しました。
 「イクまご休暇」は、「遠方に住む娘が第二子を出産するので手伝いに行きたい」といった利用が多くみられています。分かりやすく「イクまご休暇」と名付けたところ、周知が早く、メディアにも広く取り上げられました。開始1年で、すでに10人程の申請があり、うち1人は男性行員の利用がありました。

役職者にも制度の周知を徹底

 さらに新しく導入された制度には、「朝型勤務へのシフト」「時間単位の年次有給休暇」「短時間勤務の勤務時間の選択(4・5・6時間)」などがあります。これらの制度を知ってもらい使ってもらうために、全役職員に「仕事と家庭の両立支援ガイドブック」を配付しました。上司が制度を理解することによって、部下が利用しやすくなることを目的として、階層別研修においてガイドブックを資料として詳しく説明する機会を設けています。

身軽に子どもを預けられる「事業所内保育施設」

 子育て世代の女性活躍支援については、「出産後スムーズに職場復帰し、スキルを積むことが出来る環境づくりが必要」という考えのもとに取り組んでいます。その流れで、2014年10月、県内金融機関では初の事業所内保育施設「とうほう・みんなのキッズらんど」を福島市に設置し、2016年1月には、2ヵ所目の保育施設を郡山市に開設しました。
 運営にあたっては、事前に従業員へアンケートを実施してニーズを汲み取り、「夜8時までの延長保育」や「アレルギーがある場合の食事対応」、「洗濯の代行」といった内容を取り入れています。キッズらんどの保育料には、ミルク・おむつ・教材代がすべて含まれ、お昼寝用の布団も施設側で準備しています。かさばる荷物を持たずに、子どもを預けることができると利用者からは大変好評です。

イクボスから男性の育休取得の声かけを

 現在、当行では女性の育児休業取得率は100%です。次は「男性の育休取得100%」を目標にしています。取得促進のために、男性の対象者がいる場合には人事部から所属長宛に「育児休業取得の推奨文書」と「男性のための育児ハンドブック」を送付します。そのハンドブックを所属長が対象者へ手渡しして、育児休業取得を勧めます。
 育休中の職場体制づくりなど、管理職が取り組むべき内容も当然増えます。そこで、当行では「イクボス」育成にも取り組み始めました。管理職が率先し従業員の「仕事と家庭の両立」を支援することで、「支えあい高めあう企業風土」を醸成し、一人ひとりの従業員のさらなる活躍を進めていくことができるのではないかと思います。(2016年2月取材)

基本情報
事業内容
普通銀行業
企業名
株式会社東邦銀行
創業
1941年
所在地
〒960-8041 福島県福島市大町3番25号
TEL
024-523-3131
FAX
024‐523‐3390
代表者
取締役頭取 北村 清士
従業員数
2075人
URL
http://www.tohobank.co.jp/

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