キラリと光るキラっ人さん

キラっ人さん紹介

仕事の守備範囲を広げてスキルアップ イクメン卒業後のロールモデル!

  • 小松 孝行さん(東陽電気工事株式会社)
  • こまつたかゆき
  • 東陽電気工事株式会社 内線部

 高校卒業後、同社に就職して21年。各現場で電気工事を行いながら最適な工法や工程を提案している。仕事の醍醐味は「他業者との連携のもと、現場が完成した時のうれしさ」。休日は早朝から渓流に向かい釣りでリフレッシュ。繊細な作業が得意で、娘さんと一緒にお菓子づくりをすることもあるという。

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大好きな仕事に励むことができる幸せ

 内線部に所属し、工場や事務所新築、さらに修繕に関わる電気工事をしています。電気に関する仕事に就きたいと思ったのは小学生の頃です。家の電気を直しに来てくれた工事の方がとても頼もしく、格好よく見えたのがきっかけでした。家の灯りが点いてホッとした気持ちを今でもよく覚えています。今でも、建物の竣工が近づいて、灯りがついた瞬間はとてもうれしくなります。
 三人いる子ども達はもう大きくなり、一番上の娘は社会人です。子どもが小さい頃は早めに仕事を切上げて家で夕食を作ることもありましたが、今は専業主婦の妻に家庭を任せて、仕事に励んでいます。なにしろ「趣味は仕事」と公言するほど仕事が好きで、「電気工事士」だけでなく、「施工管理技士」「消防設備士」など、会社で必要な資格は、ほぼ取得してきました。

同僚の急な産休がきっかけでシステムの導入へ

 子どもが小さかったり、体調が優れない時は「お互い様」の気持ちが必要だと思います。当社には女性社員が二人いるのですが、その一人が3年ほど前、急に産休に入りました。出産予定日の2ヵ月前に陣痛が始まってしまい、救急で搬送されたのです。実は、その時まで彼女がどんな仕事を担当しているのか、私も含め社内のほとんどの人たちが把握していませんでした。社長が中心となって業務を洗い出し「みんなで分担して乗り越えよう」となった時に、あることに気づきました。長年、彼女が数字を手で拾って作製してきた経理の帳簿を、エクセルの計算式にあてはめれば、大幅に業務が効率化できるのです。そのことを社長に申し出たところ、「ぜひやってみよう」ということになり、分厚いガイドブックを片手にシステムを作ってみたところ、うまく運用することができ作業時間が大幅に削減できました。

今だから取得できた「建設業経理士2級」の資格

 経理システムの運用をきっかけに、私も時間に余裕があるときは経理の仕事を手伝うようになりました。そのことで、出産後に復帰した女性社員は短時間勤務が利用しやすくなりましたし、子どもが病気になった時にも早退しやすい体制ができたと思います。また、「次世代育成支援企業認証制度」の申請など、これまで手をつけられなかった部分に取りかかれるようになりました。
 経理を担当するようになったので、昨年は「建設業経理士2級」の資格を取得しました。この資格があると人件費や材料費など現場の原価管理をしたり、決算書の元になるお金の流れが一通り分かるようになります。入社後すぐにこの資格を取るように言われても難しかったと思いますが、一通り現場を把握してから勉強できたので、比較的苦労することなく取得することができました。

より効率的によい仕事ができるように

 この資格を取ってからは、現場でも原価管理を意識するようになりましたし、工程的に効率的な方法がないかを考えるようになりました。いつも胸にあるのは、ある人からのアドバイス「現場を収める方法は一つじゃない」という言葉です。「こうしてみたらどうだろう」という新しい意見を積極的に取り入れてもらえる「風通しの良さ」がうれしいですし、仕事を通して自分が「成長」していることを実感します。資格は手当に反映されるので、モチベーションも上がります。
 余談ですが現場では他社の様々な職種の人がチームになって働くのですが、当社が「女性社長」だと驚かれます。必ず「どんな人なの?」と聞かれるので、口下手な私にとって貴重なコミュニケーションのきっかけになっています。(2018年1月取材)

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