キラリと光るキラっ人さん

キラっ人さん紹介

人に恵まれた職場で、必要とされる人材になりたい

  • 小林 沙織さん(福島トヨペット株式会社)
  • こばやしさおり
  • 管理本部 人事担当 係長

運転免許取得をきっかけに車に興味をもち、高校卒業後、福島トヨペットに入社。長く経理を担当し第一子出産後に係長に昇進。第二子出産後に人事担当に異動した。小学生二人と保育園児一人のお母さんとして仕事と家庭の両立に奮闘中。

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自分の経験を踏まえ相談に乗ることができる

 第一子を出産した約10年前、子どもを保育園に預けて職場復帰することに葛藤がありました。私自身が子どもと離れるのが辛く、子どもと一緒に泣きながら出社したことを思い出します。気持ちを切り替えることができたのは、あたたかく受け入れてくれた職場の人たちのおかげです。子どももすぐに保育園に慣れて、自ら「バイバイ」と手を振り私を送り出してくれるようになり、安心して職場復帰できました。
 二人目の出産後からは、人事を担当しています。業務の一つとして手当や給付金、短時間勤務制度について一覧にした資料を作っています。それをもとに産休・育休を取得する社員と直接会ってお話ししますが、会えない時も書類を渡した後に電話で丁寧に話し、休むことや職場復帰に対する不安を払拭しています。自分の経験を踏まえて相談に乗ることもありますし、知らないことがあればすぐに調べて勉強しています。

大変な時期を乗り越えた今こそ会社に貢献を

 私自身は二人目まで4ヵ月ずつ、三番目の子どもでは8ヵ月の育休を取得しました。時短制度は使わなかったので、夫婦どちらか早く帰れる方が保育園のお迎えをしますし、土日は、出勤する私に代わって三人の子どもたちを夫が見てくれています。どんなに会社の制度が整っていても、一人で全部背負うのは無理なので家族の協力は不可欠です。
 子供が小さいうちは熱を出すことも多く、保育園からの呼び出しも度々ありました。そんな時に上司が心配して「早く帰るように」と声をかけてくれてくれるのが、とてもありがたかったです。今は一番下の子が5歳になり、ほとんど病気をしなくなって、もっと自分自身が必要とされる人材になりたい、会社に貢献したいと心から思っています。
 上司の勧めもあり、給与計算実務能力検定試験を受験しました。勉強時間をやりくりして受験したところ無事に合格することができました。今回の勉強で得た知識も業務のなかで活かしていきたいと思います。

親として社会人として日々勉強し成長していく

 当社は土日が休みではないので、子どもたちには寂しい思いはあるはずですが、いつか「お母さんが働いていてよかった」と思ってもらえる、尊敬される親でありたいと思います。一番上の子とは対等に口げんかをすることもありますが、それも含めて子どもの成長は親にとってはうれしいもので、家族が一緒にいる時間は幸せです。やりがいをもって働く両親を見て、働くことの楽しさや大切さに意義を感じながら自立してほしいと思っています。
 当社では社員一人ひとりが大切にされていますし、子育てに対する理解が浸透してきて、男女ともに働きやすい環境が整ってきました。保健師さんを招いて「女性の健康とワークライフバランス」というテーマでセミナーを開催するなど、女性の健康に関する取り組みも行っています。今実感しているのは、「第一子を出産した時に退職しなくてよかった」ということ。親として社会人として勉強し、日々成長できる環境に感謝しています。(2021年1月取材)

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