キラリと光るキラっ人さん

キラっ人さん紹介

明るく前向きな気持ちで時代と共に歩んできた40数年

  • 押部文子さん(株式会社三義漆器店)
  • おしべふみこ
  • 株式会社三義漆器店 購買部部長

昭和、平成、令和と40年以上にわたり漆器に関わってきた。「同じ木型に塗りと絵付けをすることで、様々なバリエーションが生み出されるのが面白い」と話す。

キラっ人さんの
企業ページを見る

なんでも相談できる「お母さん」的な存在を目指す

 現在の仕事は、物品の購入手配や管理といった事務で、電話応対や来客対応もしています。新入社員のメンターとしての役割も担っているので、なんでも相談できる「お母さん」的な存在を目指しています。当社に入社したのは17年前ですが、以前は協力工場で同様の仕事を20数年続けていました。その会社が廃業することになって事業譲渡するのと同時に採用されました。
 事務職として今までの経験が活かせる部分もありましたが、前の会社は紙の伝票だったのでパソコンのシステムに圧倒されてしまって、慣れるまでに少々苦労もありました。それ以外は会社の雰囲気もよく知っていたので、すんなりと馴染むことができました。入社して数年後に部長職になった時も、女性だからと特別視されることなく受け入れてもらうことができました。

「ありがとうカード」のメッセージがうれしくて

 仕事をする時に心がけているのは、いやなことがあっても顔には出さないことです。工場に行くと「これはどうしたらいい?」というように、いろんな相談を持ちかけられます。そんな時には、できるだけ笑顔で、明るく前向きな気持ちになれるよう応えるようにしています。私自身の悩みを話して、助けてもらうこともあるので「お互いさま」というような部分もあります。困ったことがあっても誰かと話しているうちに大抵は「やるしかないな」と気持ちが切り替わります。
 また、当社には「ありがとうカード」という制度があり、直接は言いにくい感謝の気持ちをカードで伝えることができます。「明るい挨拶で元気をもらっています」「顔を見るだけでほっとします」「話を聞いてくれてありがとう」と書かれているカードをもらったことがありますが、自分の何気ない行動に感謝の言葉をもらえるとうれしくなりますし、もっとがんばろうと思います。

生活の張り合いで楽しみでもある仕事を続けたい

 家族の通院のために計画的に会社を休むこともあります。高齢の母は自分の身の回りのことは基本的にできますので、家庭と仕事との両立で苦労を感じたことは今のところありません。戦前生まれの母には「人様に迷惑をかけないように」と言われて育ちました。また、私が若い頃は、上司から何か言われたら、まず「はい」と返事することが習慣になっていたのですが、最近は変わってきているなと感じることもあります。ただ、時代は変わっていくのが当然なので、変化を受け入れながら私自身ができることを、きちんとこなすことを心がけています。
 当社の定年年齢まであと数年ほどあります。私にとっての仕事は、生活の張り合いでもあり、楽しみでもあります。定年になった後も、できれば短時間でも仕事を続けて、この会社を盛り立てる後継者を育てたいと思っています。(2021年2月取材)

>> 一覧に戻る

キラっ人さんを応援している企業のご紹介
キラっ人さんがいる企業とは
どんな企業なのか、気になります。
福島で頑張る
キラっ人さん紹介
どうしてキラっ人さんがキラキラしているのか分かるかもしれません。

pagetop