キラリと光るキラっ人さん

キラっ人さん紹介

毎日の変化を楽しめるのが建設業の魅力

  • 只野 瑞希さん(株式会社小野工業所)
  • ただのみずき
  • 土木本部

1996年宮城県塩釜市生まれ。出身地の大学で環境システムを専攻。大学ではコンクリートや測量に関する単位も取得していた。2019年に二人目の女性技術職として小野工業所に入社。21年に2級土木施工管理技士、22年1月に新しくできた資格の1級土木施工管理技士補に合格。

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入社後に土木施工管理技士を取得

 大学の専攻は環境システムで、主に水質や動植物の生態を研究していました。当初はジャンルを問わずに就職活動をしていたのですが、多少でも大学で学んだことが活かせる分野にしようと考えるようになってからは建設関係も視野に入れ、当社に女性の大学の先輩がいたことやインターンシップで良くしてもらったことなどが決め手になって就職しました。会社の規模的にも、ほとんどの社員の人たちと顔見知りになれるので、私には良さそうだとも思いました。
 大学時代には「学べることは学んでおこう」と幅広く単位を取っていたこともあり、入社三年目に1級土木施工管理技士補を受験できて、今年1月に無事合格しました。技士補がいると、監理技術者は現場を二つ兼任できるようになります。今後、二次検定試験に合格すると「補」が取れて、1級土木施工管理技士として一人で大規模な現場監理技術者を任せられるようになります。

最初の現場での幸せな記憶があるから

 入社後初めての現場は、石巻市の北上川にかかる450mほどの橋梁の補修でした。やさしい上司の元で役割分担がうまくできていて、ほぼ残業がないという理想的な職場だったので、その時の幸せな仕事の記憶が今でも続ける力になっています。
 その後、いくつかの現場を経験し、現在は本宮市にある橋の専任監理技術者をしています。自分で計算した材料がきちんと足りていて、スムーズに工事が完了した時には達成感を感じますし、毎日変化があり少しずつ終わっていく実感があるので、同じことを毎日するのが苦手な私には向いている気がします。
 当然、品質管理のために年上の男性に指摘しなければならない場面もありますが「ここは、こうじゃないですか?」と確認する口調でお願いすると、皆さん仕事ですから、きちんと受け入れて訂正してくれます。言いにくいことも、言わないでいると大変なことになってしまうので、言葉の選び方には気をつけながら確実に伝えるようにしています。

気持ちを受け止めてくれる人に支えられて

 怖そうに見える男性の方が、やさしい言葉をかけてくれることも多いですし、建設業は多くの人が持つイメージとは違う部分もあります。監理技術者の仕事は事務仕事も多くて、「女性だからできないということは全くない」と思います。男女に関わらず若い世代に建設業に関心をもってもらえれば、人手不足が解消し、もっと働きやすい職場になっていくはずです。私は気にしませんが、女性に建設業を勧めると「日焼けしたくない」と断られることもあります。正直、仕事が大変だと思うこともありますが、私は会社の同期など人間関係でかなり助けられていて、つらい時に、「聞いてくださいよ〜」と言えて、気持ちを受け止めてくれる人がいることが大きな支えになっています。これまでは橋梁補修の経験しかしていないので、これからは道路改良なども挑戦してみたい。多くの人と関わりながら、新しいことをどんどん吸収していきたいと思っています。(2022年1月取材)

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