キラリと光るキラっ人さん

キラっ人さん紹介

3人の子育て経験を活かして母親の気持ちに寄り添う

  • 菊池 碧美さん(社会福祉法人南町保育会 どんぐり山こども園)
  • きくちたまみ
  • 社会福祉法人南町保育会 どんぐり山こども園 保育士

会津若松市出身。小学1年、年長と年中の園児、計3人の男の子を育てながら、0歳児クラス担当の保育士として働いている。3度の育休取得を経て、今年勤続11年を迎えた。

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働きながら自分の子どもは「この園で育てたい」と思った

 子どもの頃から漠然と保育士に憧れがあり、進路を考える年齢になった時に「やっぱりやりたい」と決意して、保育士の資格を取りました。就職を決める時には、園によって保育の方針がかなり違うこともあって、いくつかの園の雰囲気を比較しました。「一人ひとりの子どもに丁寧に寄り添って保育している」当法人の考え方に共感して、試験を受けて採用されました。
 育児休暇は、3人とも約1年ほど取得しました。年度の区切りの関係で少し早めに復帰した時は短時間勤務を利用させてもらいました。保育士の仕事は大好きですが、母親として「自分の子どもとゆっくり過ごしたい」という気持ちも正直なところあります。理事長から「1年は母と子が一緒に過ごした方がお互いに心が安定するので、ぜひ育休を取りなさい」と言われたので、安心して休むことができました。また、第一子を出産する前から私は「この園に自分の子どもを預けたい」と思いながら働いていました。仕事に復帰すれば、当園に子どもを預けて近くから見守りながら働けるので、出産をきっかけに辞めるという選択肢はありませんでした。

「どう伝えたらお母さんが楽になるのか」を考える

 私は夫の両親と同居している上、実家が近くにあるので、子育てを助けてくれる人がたくさんいます。それでも、小さい子が3人もいると余裕がなくなって、時々、自分の感情をぶつけてしまうことがあります。いつも私たち保育士が実践している「否定語は使わない」、「子どもの気持ちに寄り添った言葉をかける」ことができなくて、自己嫌悪に陥ることも少なくありません。
 一方で、自分自身が親になることで保護者がどんな気持ちで子育てしているのかを実感できるようになりました。初めての子育ては、小さな悩みでも大きく感じるものです。卒乳や夜泣きに悩んでいるお母さんに、今なら自分の経験から「ずっと続くわけじゃないから大丈夫ですよ」とアドバイスすることができます。その言葉ひとつで表情がぱっと明るくなることもあるので、常に「どう伝えたらお母さんたちが楽になれるかな」と考えながら対応するようにしています。

「自分で活躍できる後輩」の育成にむけて

 子どもの具合が悪い時は、同僚が「お互いさまだから休んでいいよ」と言ってくれるので、申し訳ないと思いながらも休ませてもらっています。また、子育てには、夫の協力も欠かせません。3人の子どもが順番に病気になった時は、夫にも休みを取ってもらいました。また、職員会議で帰りが遅い時などは、夫が子どもたちをお風呂に入れて、寝かせてくれることもあります。 
 勤続11年になった現在、私にとって今の課題は後輩の育成です。当園は、新人保育士への指導や相談役として先輩保育士がマンツーマンで付く「プリセプター制度」があり、1年かけて保育士として自立できるようにしていきます。自ら活躍できる後輩を育てていくためには、どうやって伝えていったらいいのかを試行錯誤ながら、自分なりにがんばっていきたいと思っています。
(2019年11月取材)

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