キラリと光るキラっ人さん
キラっ人さん応援企業・団体紹介
お客様満足は社員満足から。多様性尊重の職場へ
訪問型から来店型へ。セールスの変化で女性スタッフも活躍
当社は昭和31年(1956年)の創業以来、トヨタ自動車のディーラーとして県内全域に店舗展開し、車について気軽に相談できるパートナーを目指してきました。現在は22店舗で約600名の従業員が働いています。
これまでは、整備士や営業スタッフはほぼ男性で、圧倒的に男性中心の会社でしたが、車のセールスが訪問型から来店型にシフトしてきたこともあり、女性スタッフが少しずつ増えてきています。女性の育休取得率は100%で、2019年には、次世代育成支援対策推進法に基づく「くるみん」の認定を受けました。
育休取得は男女ともに推奨しています。育休開始から2日間は有給扱いとしており、2019年度は男性の対象者15名のうち11名が取得しました。実際に取得した男性社員からは、「妻の大変さが分かった」、「改めて周りの人や妻への感謝の気持ちが強くなった」と前向きな感想が多く寄せられています。その体験談は育休などの制度を周知する資料と合わせて全社的に展開し、「胸を張って育休を取ってほしい」と男性の対象者に呼びかけています。
管理職登用を受け入れるようになった女性たち
私たちは、企業にとって最も大切なのは、社員満足(ES)だと考えています。仕事にやりがいをもって働く社員によってお客様満足(CS)が実現し、それが企業の利益、企業体満足(DS)につながっていく。さらにその利益を社員に還元していくことで生まれるストーリーで循環の起点にいるのが社員です。
2017年には従来型の人事評価制度を廃止して、成長し共に育む『人財共育プログラム I Be(あいべ)』の運用を始めました。その中で役職ごとに期待される役割を明確にすることで、昇進を不安に思う女性社員が、納得して管理職を引き受けるようになりました。
役職をオファーする際に人事部と店長が管理職の仕事内容を具体的に説明していくと、最初は躊躇していた女性が「それならできます」と受け入れます。これまでは、自分自身が女性管理職の元で働いた経験がないために、イメージすることができなかったのだろうと思います。現在は女性の課長職が10人おり、それぞれの分野で活躍しています。
社員自身が会社に変化を生み出せる土壌づくり
昨年の新型コロナウイルスによる緊急事態宣言の際は、急に保育園や小学校が休みになって困っている社員のために会議室に預け先を確保しました。社員が当番で見守りをしていたので、「安心して業務に打ち込むことができた」と非常に喜ばれました。
2014年からは年1回全社員が集まって対等な立場で対話(ダイアログ)をする「ReBORNミーティング」を行っています。その名の通り、生まれ変わろうという趣旨の活動で、「どんな会社にしていきたいのか」を社員一人ひとりが考えてアイディアを出し合い、社員自身が変化を生み出せる土壌をつくるのがねらいです。コロナの影響で延期になっていますが、今後も対策をしながら継続実施する予定です。
近年、子どもの課外活動の指導や競技大会出場のために職場が忙しい土日に休みを希望する社員も多くなったことから、土日を休日とする労働契約の制度設計も進めています。社員一人ひとりの多様性を尊重しながら、男女とも笑顔でイキイキと仕事に取り組める企業を目指し、これからも様々な働き方改革に取り組んでいくつもりです。(2021年1月取材)
基本情報
- 事業内容
- 新車販売(トヨタ車・レクサス車・フォルクスワーゲン車の販売)、中古車販売・買取り、自動車の整備・点検修理、自動車関連部品用品販売、保険代理業、通信事業、JAF・TS CUBIC CARD入会受付
- 企業名
- 福島トヨペット株式会社
- 創業
- 1956年
- 所在地
- 福島県郡山市字川向1-1
- TEL
- 024-946-1111
- FAX
- 024-937-1465
- 代表者
- 佐藤 修朗
- 従業員数
- 約600名